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心の羽根
きっと心のどこかには 小さいけれど大きくて 強い羽根がはばたいている きっと誰もつかまえられない もしも君の羽根を折ってしまっていたのなら ぼくを離れてまた空へ 大きな空へ飛び去ればいい もしも君の心の羽根が見つからないのなら ぼくが一緒に あの君の心の羽根を探してあげる きっとそこには自由があって 静かで大きな自由があって その羽根いっぱい広げることができると思う きっと幸せ見つけられるさ いつかは君も羽根と去っていってしまわないか 不安で不安で仕方ない 素直になれればなれるほどに もしもぼくの願いが叶うなら ずっと君をつかまえてたい 君のその羽根折ってでも きっと誰もが持っている いろんなものを背負いながら 心の羽根で大きな空を目指してる そしてきっと誰もがたどり着ける 雲があって雨が降って 君の羽根は濡れていた 空が落ちて雲が消えて 心の羽根が陽射しを受けた ぼくの羽根...
小径
進んでるのか 戻ってるのか 地面を覆う草や花 木の根や枯れ葉 色も知らずに踏みしめて その小径をぼくはただただ辿ってゆく 草と知るのはその形 花と知るのはその姿 木の根は触れればすぐわかる 枯れ葉と知るのは渇いているから この靴の下をぼくが小径と認めたのは そこが歩きやすそうだったから 時にはいくつも橋を渡った なにかをつなぐものじゃなくて ただそこをまたぐための橋 視界の先 その両端には 先も後も同じ景色に見えたりした 渡りきっても変わらないと きっとまた戻ってくる 進みながら戻ってる いつも前を向いて歩いている でもそれはいつか背後に流れていった いつも同じ景色のなかで また草や花を認めては 木の根に触れて感動する 枯れ葉のような自分の姿を忘れてさえ 変わらぬものに安堵の息吹が胸裏をかすめる でも同時に落胆もする ぼくは森に迷ってる だからそれは道じゃない 歩きやすいから...
Dick
10/13(Sun) たったひとりで交差点に立っていた 缶コーヒーが歩いてる そんな感じの人の群れ にぎりつぶしてしまいそうな自分の枠 いくら傾けてみても苦いだけの缶コーヒー ボタンを押すたびその表情が変わってく 顔色集まる交差点の信号機 いくつ色があるだろう? どれも見分けられないで どれも見分けた気になって ネオン街 ふと見上げれば低く重たくふさがって その上の空が見えない 値段がなくてもタダでもらえる もしも奪っていたとしても それは「もらった」と胸を張る 記憶になけりゃ「降ってきた」とでも言うのだろうか 光まばゆい華やかな世界の舞台で影を知る それはどんな闇より深く重く歪んでた ギラつくような音楽のうなるような重低音 スピーカーも壊れかけてる その隣で肩寄せ合って耳寄せ合って 微笑むふたりは光とともに消えてゆく 代表だってそういう1人にすぎなくて それを自分の旗みたい...
Will
言葉で気持ちを伝えきるのは難しい なにも言わずに抱き寄せるより “愛してるよ”と素直な心で踏みだせない 言葉はいつも気持ちの奥でにじむけれど 想いのすべてを伝えるのには足りなすぎる 一緒にいられるだけで幸せだけれど 不安で心が置いてきぼりで 笑顔の裏でそこに嵐のようにたたずんでいる 今のつらさは自分が一番感じられる だけどそれに気づいたときには ホントに傷む胸を抱えているのは誰なのか それも自分が一番わかってる 想い出重ねて傷も生まれて そこに幸せみたいな気持ちが芽生えて 一番キレイな笑顔が咲く 愛なんて存在すらもわからないって言うけれど わかろうとすればするほど見えなくなるよに感じられて 自分で探せば探すほど求めれば求めるほど その気持ちの下に隠れてしまって探してるモノより その指先に触れてくものだけ拾い上げてしまってる 見えないものほど見ていたいし この手で触れて感じたい...
トンネル
昔あそんだ近くの公園 ふと止めた靴のつま先 小さな石が大きな音を立てていた ふと見た砂場の子供たち みんなでトンネル作ってた 一生懸命作ってた みんなで汚れて みんなで笑って 楽しそうに作ってた つながったトンネルの向こうで友達の手に触れた 笑って 笑って 大きな声で笑ってた 嬉しそうに笑ってた いつかの景色が僕の足もとすり抜けたけど 今はだれかの舌打ちすらも聞こえない 風が僕にむなしさ連れて 消せない景色を求めてる 見えないボールを探したあの日 今度は僕が舌打ちしてた そしてまた歩きはじめる...
まだひとり
キミの気持ちには気づいてる だけど僕の気持ちは明かせずに ちょっと怖くて すごく嬉しくて だけどやっぱり何かが怖くて 「楽しいだけの気持ちじゃない」 いつかキミがそう言った 「でもつらくてもキミと過ごせる時間ってあるんだ」 「それがふたりの楽しい気持ちになれるために」 気持ちを伝える100の言葉より 100の時間を重ねよう 言葉はたった1度でいい キミに逢えたキスと一緒に僕の心に刻んでゆくから どんな大きな歴史にも素敵な恋があるように 僕らもここに小さなふたりの歴史を残そう 今はまだひとりだけれど...
いつかまた
基本は、あらゆるものを疑うこと。 そしてやがては、あらゆることを信じることへ。 自分を疑い、自分を信じる。 「自信」となる。 自分を信じること。 自分を信じてみること。 疑いつづけた自分を信じてみること、信じてみようって気になること。 ちょっとした小さな幸せ。 たしかに僕は恋をした。 自分が嫌いと、まわりにはその逆をまるでそれが嘘のように、 自分に言い聞かせるようにぶちまけていた。 すごく悲しかった。 すごくさみしかった。 でもある日、優しく包み込むような微笑みくれたヒトがいた。 「それは、自分を守るための嘘。涙のようなもの」 そう僕の嘘を理解してくれた。 弱いから泣くんじゃない。 悲しいから泣くんじゃない。 強くなろうと一生懸命になれるから涙を流す。 それが精一杯なんだ。 嘘をつくことで、自分を守ろうともがいてる。 嘘をつくことで、そんな日々を切り抜けていた。 すごく悲しか...
たったひとりのひと
僕のこの小さな胸は いつも伝えたい言葉であふれてしまう 必死にとめてた涙みたいに… あなたは泣いてたね… 笑ってもいたよね… あなたはずっと僕の横顔を見つめてた…知ってるよ 僕はまっすぐになんて見れなくて あなたの瞳は 僕には優しすぎるから… 別の景色を眺めては なんでもよかったんだ 僕はそこで何もかもをゆがめてしまってたんだと思う… あなたへの気持ちも… 僕の気持ちも… でもまたこうして普通にあたり前のように そんな関係でおしゃべりできるようになったんだね 僕は本当は嬉しいんだ 嬉しいんだ 本当に嬉しいんだ 今は一番身近な人に思えるんだ 今正直に言うよ 最後に見送ったあなたの小さなうしろ姿が あのころの僕にはとても淋しくて ホントは消えてしまいたいとさえ思ってたんだ… もっとずっとそばにいてほしかったのに… あの日に飲み込んだ涙が 今は後悔と一緒に同じ涙に変わってる ...