歩いての検索結果
tag:www.matsudatakuya.org,2024:/tm//feed/歩いて
2024-11-23T15:01:09Z
Movable Type 4.23-ja
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月と道
tag:www.takuyamatsuda.org,2008:/TEST/2//2.439
2008-09-08T20:42:46Z
2008-09-23T05:31:29Z
松田拓弥
いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜 きみの鼻先に止まった半分の月 ぼくはそれが欲しかった 今はあまりに広く限りなく 果てのないぼくの前 道なき道ができてんだろう ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう 振り返ればそこには道があって きっと足跡が作った影なんだろう あまりに細く節くれだって 何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう なにもないのはすごく怖い 海の上を歩くような 土の中を泳ぐような 海も土も闇じゃない きみは夜空を見上げてたのに ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ 明日も未来もその先も きっと見失ってしまってた お互い違う場所を見ていたんだ この先のどこかに行き止まりはあるのかな そこで終わる そして始まる ぼくの前 きみのうしろ どこまで行けばいいのかな ふたり並んでいいのかな そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ ずっと見つめていたは...
ドアを開けた向こう側
tag:www.takuyamatsuda.org,2007:/TEST/2//2.399
2007-03-25T20:06:00Z
2008-09-23T05:31:26Z
松田拓弥
今までこれまでそれまで 過去の涙のどれよりも 今ある笑顔が大事なのかな すべての傷や痛みを捨ててまで 手にした笑顔を抱きしめること それが涙を力にかえる術なのかな あのときの自分に今の自分は どんなふうに映るのかな 笑ってくれるかな 過去を自分のなかから全部 消してしまえたらそれでも 泣きじゃくってしまうかな あのとき抱えた自分のひざと傷と その涙が消えてしまったことに 泪してしまうのかな 今までずっと途切れることなく 涙のあふれるその全部を かき消すほどの笑顔かな きっとその笑顔にも気づかないまま その上を歩いて行ってしまうのかな どの笑顔を守ればいいの きっと今ある自分の すべてを守ってあげればいいよ 笑顔も涙も過去も未来も ドアを開ければ その向こう側があるように 時には閉じてもいいんだよ...
EMPetiTY
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.324
2006-08-11T13:01:00Z
2008-09-23T05:31:24Z
松田拓弥
なぜだろう 子供の笑顔が嬉しくて なにか言葉を交わしたわけじゃない その手に触れたわけでもない だけど少し胸があったかくなった気がするんだ いつかの自分を思いだすのかな 空気だとか大きさだとか 楽しいことにひたむきで わけもなく元気になれたり きっとあとまわしにできることが イヤって感じることより多かったのかな 可能性や希望なんてどうでもよくて ただただ楽しいことに駆け寄ってって 自分のことだけ考えながら だれかと一緒にいる自分を素直に好きになれていた わからない 無限だとか未来だとか 永遠だとか明日だとか そんなものすらちっぽけに見えてたんだな 今じゃ壮大な果てもないよな地図に見えるし 愛や希望を深いと考え込んだり 頭を悩ましつづけてる だけどそれも悪くない 子供のときのひたむきさが きっと今は長く歩いていけること もしも今も子供のままなら きっと君はいないだろう...
1人掛け
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.323
2006-08-09T09:07:00Z
2008-09-23T05:31:24Z
松田拓弥
交差点も坂道も平らな道も歩き疲れて それでも歩いてフラフラんなって もう立ち上がれないかもなんて感じたら すぐに栄養補給しなくちゃな 単純明快 欲しいものを欲しがってんだ 愛も夢も優しさも たまには補充しなくちゃな 家族や友達 恋人も みんなみんな淋しがって 誰かと一緒にいたいんだよな 特別なんて何もないさ いつも同じもののなかに埋もれて 息が詰まりそうになりながら いつも同じものを求めてんだよ 時にはその肩の力を抜いてみてさ おぼつかない足取りのままでも 支えてくれる誰かが欲しいんだよな 1人用の椅子でも 2人で座らせてくれる人がいいんだよな 窮屈だけど不思議とそんなふうには感じない 2人で同じものを見てられる そんな気がしてくるんだよな 優しんだよな そういうのがさ...
その理由に濡れた朝露
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.301
2006-07-24T14:55:00Z
2008-09-23T05:31:24Z
松田拓弥
部屋に帰ってきたら、まずパソコンをつける。何よりまず、パソコンをつける。 そして、心のなかで誰かがお経を唱えるてるようなブイ~ンって鳴ってるのを背筋に感じながら、その日着ていた服を脱ぎ、きちんとハンガーにかけて、部屋着になる。 椅子に座って、タバコに火をつける。音楽をかける。とりあえずコンポに入ってるCDをそのままだ。 階下に行って、ジュースか麦茶かウーロン茶をグラスに注ぎ、ブラシで手を洗って、また部屋に戻ってきて1本めのタバコを灰皿へ。 そして2本め…… 頭がおかしくなりそうだ。 誰もいないベッド。まわさない扇風機と、開け放たれた窓の外から聞こえてくる真夜中の声。風。雨。スピーカーから聴こえてくる聴き慣れた歌声。働かない脳ミソ。なんのために詰まってるのかもわからない。 なんも考えてない。 ただ指先が心のままにキーボードを打ちつづけてる。だけど感じてるのは、...
5’
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.277
2006-07-02T17:46:00Z
2008-09-23T05:31:23Z
松田拓弥
不安が消えない いつも胸のどこかに抱えてる すごく大事なものを守るように いつかこぼれた涙のように 過去をいつも振り返るたび 同じ傷みが胸を刺す まるでそれだけが想い出だったというように そしてまた繰り返しの未来を怖れてしまうように 新たな道を歩いてきたと胸躍らせて はたと立ち止まってしまったとき 同じ道が少し景色を変えただけと 今度は進もうとしていた道を見失ってしまいそうになる きっとどこかにこの終わりがあると信じながら それさえ恐れて何度も同じ始まりを求めてく そして消えかけた道しるべをなぞるようにまた 同じ安心をくれる場所へと同じ不安を連れてゆく 笑いながら振り返って 泣きながら前を向いて また歩きだして同じ不安に立ち止まってしまったときは そこで思いきり泣いてしまえばいい...
生きる
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.257
2006-06-27T15:00:00Z
2008-09-23T05:31:23Z
松田拓弥
…一生懸命考えた。 寝るまでのあいだ、ずっと、そのことについて考えてた… …【生きる】… いろんなことを疑った。 それが可能だったから… ・俺は、本当に今ここにいるのか? ・俺は、本当にこの名前であってるのか? ・俺は、笑ってるとき本当に笑ってるのか? ・俺は、泣いてるのか? ・そもそも『生きる』って、なんだ? たまにふとした瞬間に感じるときがある。 〈ああ、今、俺、生きてるなぁ~〉 まるで湧き水みたいに、そう感じてしまうときがある。 どんなときだったか… …でも、思いだせなかった。 本当に【ふとした瞬間】だったんだと思う。 便所にいるときかもしれないし、部屋でタバコ吸ってるときかもしれないし、ボケーッと天井の模様でアミダクジしてるときだったかもしれない。ぶらぶらアテもなく歩いてるときかもしれないし、颯爽とチャリンコこいでるときだったかもしれない。思いっ...
雨だ……
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.175
2006-06-20T17:52:00Z
2008-09-23T05:31:20Z
松田拓弥
雨だ…… 雨が降ってる 目を閉じて耳を澄ませば 君が歩く音が聞こえる 僕の心の輪郭をそうするように その静かな足音が僕の気持ちに波紋を呼ぶんだ そっと弾ける君のその一歩から 苛立つほど優しいその雨音に打たれながら 自分の腕にそっと頬を預けてみる ただ僕はこうして眺めているだけだけど やまない雨は降ってもこない だけど今はそれすら疑ってしまうほど こんなにも降ってる 雫を追えば目を閉じろと言われているようで 地面しきりにまぶたが弾かれているようで きっとなんの変哲もない日によってはただの雨で みっともないとかみんなの目とかも関係なく 浴びるように一歩そこへ踏み出してたり 雨宿りできる場所を探してそんななかを歩いていたり ふと顔を上げて「雨だ」とかつぶやいてたり 吸いこまれるよに無性に独りを感じながら きっとどこかでみんな一緒と安心してる だけど淋しいよ 洗われてゆく鞄の汚れや ...