見ないの検索結果
tag:www.matsudatakuya.org,2024:/tm//feed/見ない
2024-11-23T14:46:09Z
Movable Type 4.23-ja
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暗闇のチョークスリーパー。
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.378
2006-12-26T18:37:00Z
2008-09-23T05:31:25Z
松田拓弥
……目覚まし時計が鳴りだした。 21時38分。 見ないまま目覚まし時計のてっぺんに設けられたボタンを押す。 スヌーズ機能で一時的に音が止まる。何分か後にまた鳴る。 そのまま反対側の腕を伸ばし、枕のそばの携帯電話を手探りする。 そのあたりに携帯電話はなかった。 ジャンバーのポケットに入れたまんまだ。 重い体を無理やり起こして、クロゼットの扉にかけてあるそこから携帯電話を取りだす。 ディスプレイを開く。 バッテリーが切れていた。 暗闇のなかまたベッドに戻り、枕に顔を埋めて下敷きになっている携帯電話の充電コードを探す。 見つけて携帯電話にプラグを差し込む。 いったん電源ボタンから指を離して、充電中の赤いランプがついたのを確認したあと、電源ボタンを押した。 電源の入る音が響いた。“切”ボタンを連打して、いくつかの起動画面を飛ばす。 アラームが終わったとい...
集大成
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.283
2006-07-05T10:58:00Z
2008-09-23T05:31:23Z
松田拓弥
理由はいらない。 結果はあとからついてくる。 理由はあとからいくらでもつけられる。しかも、自分が都合がいいように。 結果はある程度なら先に予想できる。 だから、人間の感情に限度はない。 想像力には壁もない。枠もない。 ぼくをカゴのなかの鳥というなら、あなたは、それを指で突きまわす部屋のなかのヒト。 飛べる鳥をカゴのなかに閉じこめて、自分の背中に羽根をもらう。 そんな気でいる。そんな気になる。 意味不明のさえずりに、理解できない鳥の声に、理解した気でエサと水を入れてあげるヒトの微笑み。 自分の夢を、手中の鳥に映してみても、鳥をたくさん集めてみても、叶う夢は鳥の名前を自分の夢にすることぐらい。 空を飛んだ人の次は、どこまで高く飛べるかだった。 より高く、より高く。 そしたら今度は、どこへ飛ぶかに変わっていった。 サルを宇宙へ飛ばしてみた。 行き着く...
素直でいこう
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.278
2006-07-03T00:22:00Z
2008-09-23T05:31:23Z
松田拓弥
趣味:人間観賞 人を見ること。観察すること。日記。メモは取らなくても、なんとなくボヤけて残る人の輪郭。行動。しぐさ。靴。髪。腕時計。 誰でもいい。 とにかく自分を見て欲しい。 ここにいる自分を見てほしい。 胸の内、全部を吐き出すなんてできやしない。誰にも言えずに、どんどん自分のなかに積み重なってく。 自分のなかの、自分の本音。 人がじっとこちらを見てる。それに自分は気づかぬフリ。得意なのは、そんな“フリ”をしてみること。 相手が気づけば、こちらは全然見てないフリ。それは単なる暇つぶし。人のことなんて、ホントは特にどうでもいい。 自分のなかの、自分の建前。 名前も知らないあなたを見るから、自分を見てほしい。 他人だけど興味を持つから、わたしに興味を持ってほしい。 だけどわたしはあなたに興味がない。見られても、見ない。声をかけてくれたとしても、わたしはそ...
交差点
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.30
2006-04-17T15:33:00Z
2008-09-23T05:31:17Z
松田拓弥
そして今、その “裏切り” のない交差点に、ぼくはたたずんでいる。 見上げると、そこには大きな大きな空がある。 ふと他人に視線を向けると、一瞬だけぼくを見るか、見て見ないフリをする。 手にしたお金でなにかを買えば、それはどこかへ消えてゆく。 知っている人を探してみるけど、それはきっと影や記憶が重なるだけで、知らない人のなかに潜む小さな小さなぬくもりを探してるだけ。 見つからない。 そこにはきっと誰もいない。...
まずいコーヒーでも飲めた日々
tag:www.takuyamatsuda.org,2006:/TEST/2//2.25
2006-04-12T17:22:00Z
2008-09-23T05:31:16Z
松田拓弥
今日のコーヒーはやけに苦くて いつもより多く砂糖を溶かしこんで グルグルグルグルかき混ぜた だけどちっとも甘くなんか感じない 思えば今日は二日酔い はしゃぎ合ったぬくもりも 昨日は昨日で 昨日だけ ヒリつくような頭のなかは まどろみなのか 夢なのか それから僕は何もしない なにも見ない なにも感じようともしていない 匙に滴る雫でさえ この瞳のなかじゃ渇きだけしか映らない 僕はいつからこんなに強くなったのか なにもかもが眠れば消える 僕はいつからこんなに強くなったのか 夢も心も切り捨てて…… 僕はいつからこんなに弱くなったのか ただじっと全部を背負って我慢して なにもかもを忘れてしまう いつからか自分の靴を履き替えた 真新しいちょっと高価な黒い靴 ある日靴を並べてみた どんどんキレイになっていった まるで汚れることを知らないように 一体どこを歩いていたのか?...