- 検索 : “ いつか ”
- 88 F/O ぐらいあったよ
5’
2006年7月 3日 02:46
不安が消えない いつも胸のどこかに抱えてる すごく大事なものを守るように いつかこぼれた涙のように 過去をいつも振り返るたび 同じ傷みが胸を刺す まるでそれだけが想い出だったというように そしてまた繰り返しの未来を怖れてしまうように 新たな道を歩いてきたと胸躍らせて はたと立ち止まってしまったとき 同じ道が少し景色を変えただけと 今度は進もうとしていた道を見失ってしまいそうになる きっとどこかにこの終わりがあると信じながら それさえ恐れて何度も同じ始まりを求めてく そして消えかけた道しるべをなぞるようにまた 同じ安心をくれる場所へと同じ不安を連れてゆく 笑いながら振り返って 泣きながら前を向いて また歩きだして同じ不安に立ち止まってしまったときは そこで思いきり泣いてしまえばいい...
洗面器
2006年7月 1日 10:17
浅い容器に水を溜めて 僕がそれを覗きこむ 表面だけが波打って 底の見えない海のように にぎった拳が脈打って うねり出した水面が 静かに僕のなかで濁りだす やり場のない怒りや はけ口のない不安が 表面までは到達しないまま 僕のなかで拡散してゆく どんなに歪んだ表情でさえ ゆるやかな微笑みに似せてゆく いつでも笑みを浮かべながら そればっかりを練り上げられて そんな石像ができあがったり そのなかに閉じ込められた僕はいつか 自暴自棄になってみたり だけど不思議と ぬるま湯のなかをただ泳いでいるようで 居心地も悪くなかったり いつかその鏡に映る僕ってやつに 思いきり拳をたたきつけてやったなら 水が揺れて弾けてこぼれて 僕の顔から笑みなんてものも消えるだろう だけどそれをしでかす勇気もない 心の支えや優しさのなかでは それを壊したくなるような 安心と不安が共存していて そんなアンバラン...
恋=時間
2006年6月28日 18:44
永遠なんて、そんなものは存在しないと思ってた。思ってる。むろん、永遠の愛なんてものは、夢のなかにも出てこない単なる“理想”なんだと思ってる。 だけど、いつか変わる、いや、変われるときがくるとも思ってる。 だから、信じることをあきらめない。 「前の恋は、次の恋で忘れなよ」 だから、終わった前の恋が大きすぎるということはない。思いこみで自分のことだけしか考えられなくなって、防衛線を張りめぐらせて、その先のとがった針先は、相手へと向いたり、ときには自分に向けたり、なにも解決しない、なにも変わらない、なにも変われない、なにも変えられない、深淵に落ちてゆく。 時間ばかりが通り過ぎて、自分はそのままの時間を繰り返す。 自分が幸せだと感じれば感じるほど、ヒトは飢えて不安になる。 その不安を解消し得た代償は、自分の時間と記憶と、前の恋。 だとしたら、時間のなかで繰り返される“...
A.M.
2006年6月28日 03:18
夜の空が明けてゆく たばこの煙と眺めてた星さえ隠してく どこかで踏んだ花でさえ いつかなんの気なしに眺めた水面も 運命だったと呼べるほど 大きくないし小さくもない ふと見つけた偶然だったはずなのに 想い出だとか始まりだとか それさえどうでもいいと思えてしまうほど “必然”なんて弱い言葉が胸裏をかすめる 想い出話をするたびに 未来を語っているような 残しておきたい一瞬が 写真を通して明日を見つめているような 我慢したり涙したり 些細なことで熱くなったり 気持ちさえも置き去りにして 絆の深さを確かめ合ったり なんでもないのに抱きしめ合ったり 2度目の同じ場所なのに 何度も繰り返し足を運んでみたりして 夜空に浮かぶ星座のように 変わらず今もそばにいる 天気や季節で揺れたり変わってしまっても 時間や場所ではいつも同じと信じてる いつまでも いつまでも…… いつまでも そう いつまでも...
自分のためにだけ
2006年6月16日 23:37
でもやっぱり違ったみたいだ… 自分のためにこうやって毎日まいにち飽きもせず書きつづけてたのは、それは確かだ。 だけど、それだけじゃない。自分に向けてだけじゃなく、人に伝えたいことがあるから、こうやって書いてる。 それに気づいた。 自分のためだけに書くのなんて、やっぱり書いててつまらないし、息が詰まる。だからこうやって、たいしてわかりもしないホームページってやつを作ってそこに書いてってるわけだ。 見てほしい、わかってほしい、伝えたい、伝わってほしい、そう願うから、こうやって書いてるんだと思う。 “自分のためにだけ”? 今日はその文句がおかしかった。けっこう文句の垂れ流しは多いけど、ちょっと笑えた文句はこれぐらいだと思う。 まあ、変えたのはだいぶ前だけど、それにはっきりと気づいたのは今日だった。今日ほど自分がバカだと思えた日はなかった。 伝えたいことがたくさん...
葛藤
2006年6月13日 19:52
自分は“違う”ってきっと誰もが思いたい だけど思えば思うほど 自分も同じなんだと思い知る なにもどこも違わない “普通”って言葉が好きになれず それを人に確認しながら そんな自分を否定してる そんな自分は退屈なんだと “自分らしさ”を模索しながら いつも結局模作なんだと すぐに折れてしまう自分にもがく そんな細い柱にしがみついてしまう 自分が築きあげてきたものには いつでも合格点をあげてやりたい だけど自分と他人を比べるほどに なんの根拠もない劣等感にさいなまされて 今度は“自己満足”って高い壁を築きあげてく そしていつの間にかできていた 隙間風に肩を震わせ 腹をすかして 見えなくなった外を気にして その自分だけの庭のなかではなにもかもが 人の気持ちでさえそう決め付けて それすら自己満足と押えこむんだ 自己満足や自分らしさの額を飾って 想い出話や他人のアルバム眺めるように そ...
気取った子供の鼻歌
2006年6月12日 13:39
真っ赤に染まった夕闇が 不安や孤独を携えて あっちの空からやって来る ドシーン ドシーン 大きな足音響かせながら 地面が揺れて胸が震えて 恐怖と期待が頭をもたげる こっちの空にもまたたく星 Truth Truth 夕陽や夜に震えることもなくなるのかな 事あるごとに足がすくんで 静寂 沈黙 立ち止まって 自分の鼓動をしばらく聞いてる クソったれ こんな自分もいつかは愛せるのかな 好きな歌の真似ばかりさ 簡単なのしか選ばないコードを弾きながら 結局それしかできないと 嘆きの歌詞を口ずさむそんな自分をはじき飛ばして 目の前であぐらをかいてる現実のなかへ バカヤロー こんなはずじゃなかったとごまかす鼻歌 そんなものも愛せるときがいつかは来ると...
始まりの場所
2006年6月10日 22:57
不安が消えない いつも胸のどこかに抱えてる すごく大事なものを守るように いつかこぼれた涙のように 過去をいつも振り返るたび 同じ傷みが胸を刺す まるでそれだけが想い出だったとでもいうように そしてまた繰り返しの未来を怖れてしまうように 新たな道を歩いてきたと胸躍らせて はたと立ち止まってしまったとき 同じ道が少し景色を変えただけと 今度は今その一歩で進もうとしていた道でさえ 見失ってしまいそうになる きっとどこかにこの終わりがあると信じながら それさえ恐れて何度も同じ始まりを求めてく そして消えかけた道しるべをなぞるようにまた 同じ安心をくれる場所へと同じ不安を連れてゆく 笑いながら振り返って 泣きながら前を向いて また歩きだして同じ不安に立ち止まってしまったときは そこで思いきり泣いてしまえばいい いつかの終わりを求めながら また同じ始まりの場所へと戻っていくんだ 終わり...