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心の森

2006年5月22日 07:23

ふたり 一緒だったのに いつの間にか迷ってしまって あなたにはぐれてしまっていた でも今わたしは一人だけど まだ前を向いて歩いてゆける あなたの背中を探している あなたもわたしを探してくれてる そう信じていられたから だけどいつしか疲れてしまって 時折座りこんでしまっていた いつも心にあったはずの あなたの背中も消えていた 振り向いてもくれないから なにを探していたんだろう? なにを探しているんだろう? あなたのいない わたしがいる 暗い道では手をつないでくれてたね 遠くであなたを眺めたときもあった 笑ってたね 楽しそうに 嬉しそうに 迷ったりはしなかった この手を伸ばせば いつでもどこかに触れられた そんな距離が支えてくれた 帰る場所もわかってた またふたりで同じところに戻ってゆける そんな安心に背中を押されて歩いてゆけた だけど今は不安や怖さに背中を押されて ひとりでふた...

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いつかはそれを信じたい

2006年5月20日 07:39

人は、いつも目に見えるカタチを求めてしまう。 きっと安心するんだと思う。 科学で証明できないものは信じない。 そんな感じをテレビから吸収したりして。 あるいは、教科書の全部を埋め尽くすあのちっこい字がそうさせたのかもしれない。 人の価値を数字で刻む座標の上を歩くからか。 それはどっちに転んでも、「X」でも「Y」でも、目に見えなきゃ信じられない。 自分のこの目で見えなけりゃ、いつでもどこでも不安になる。 安心もイイけど、不安もイイ。 違う。 目に見えないからこそ、欲しくなる。 目に見えないからこそ、誰もが手にすることができる。 目に見えないからこそ、信じれる。 人は、それを手に入れてしまうと、やがてそれを忘れてしまう。 だけど絶対離さない。 それがあって、別のなにかも欲しくなる。 それは持っててあたり前だと感じてしまう。 目に見えても見えなくても、忘れようと憶えていようと、いつ...

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心の羽根

2006年5月20日 01:51

きっと心のどこかには 小さいけれど大きくて 強い羽根がはばたいている きっと誰もつかまえられない もしも君の羽根を折ってしまっていたのなら ぼくを離れてまた空へ 大きな空へ飛び去ればいい もしも君の心の羽根が見つからないのなら ぼくが一緒に あの君の心の羽根を探してあげる きっとそこには自由があって 静かで大きな自由があって その羽根いっぱい広げることができると思う きっと幸せ見つけられるさ いつかは君も羽根と去っていってしまわないか 不安で不安で仕方ない 素直になれればなれるほどに もしもぼくの願いが叶うなら ずっと君をつかまえてたい 君のその羽根折ってでも きっと誰もが持っている いろんなものを背負いながら 心の羽根で大きな空を目指してる そしてきっと誰もがたどり着ける 雲があって雨が降って 君の羽根は濡れていた 空が落ちて雲が消えて 心の羽根が陽射しを受けた ぼくの羽根...

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小径

2006年5月19日 21:33

進んでるのか 戻ってるのか 地面を覆う草や花 木の根や枯れ葉 色も知らずに踏みしめて その小径をぼくはただただ辿ってゆく 草と知るのはその形 花と知るのはその姿 木の根は触れればすぐわかる 枯れ葉と知るのは渇いているから この靴の下をぼくが小径と認めたのは そこが歩きやすそうだったから 時にはいくつも橋を渡った なにかをつなぐものじゃなくて ただそこをまたぐための橋 視界の先 その両端には 先も後も同じ景色に見えたりした 渡りきっても変わらないと きっとまた戻ってくる 進みながら戻ってる いつも前を向いて歩いている でもそれはいつか背後に流れていった いつも同じ景色のなかで また草や花を認めては 木の根に触れて感動する 枯れ葉のような自分の姿を忘れてさえ 変わらぬものに安堵の息吹が胸裏をかすめる でも同時に落胆もする ぼくは森に迷ってる だからそれは道じゃない 歩きやすいから...

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Dick

2006年5月19日 04:57

10/13(Sun) たったひとりで交差点に立っていた 缶コーヒーが歩いてる そんな感じの人の群れ にぎりつぶしてしまいそうな自分の枠 いくら傾けてみても苦いだけの缶コーヒー ボタンを押すたびその表情が変わってく 顔色集まる交差点の信号機 いくつ色があるだろう? どれも見分けられないで どれも見分けた気になって ネオン街 ふと見上げれば低く重たくふさがって その上の空が見えない 値段がなくてもタダでもらえる もしも奪っていたとしても それは「もらった」と胸を張る 記憶になけりゃ「降ってきた」とでも言うのだろうか 光まばゆい華やかな世界の舞台で影を知る それはどんな闇より深く重く歪んでた ギラつくような音楽のうなるような重低音 スピーカーも壊れかけてる その隣で肩寄せ合って耳寄せ合って 微笑むふたりは光とともに消えてゆく 代表だってそういう1人にすぎなくて それを自分の旗みたい...

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Will

2006年5月18日 04:48

言葉で気持ちを伝えきるのは難しい なにも言わずに抱き寄せるより “愛してるよ”と素直な心で踏みだせない 言葉はいつも気持ちの奥でにじむけれど 想いのすべてを伝えるのには足りなすぎる 一緒にいられるだけで幸せだけれど 不安で心が置いてきぼりで 笑顔の裏でそこに嵐のようにたたずんでいる 今のつらさは自分が一番感じられる だけどそれに気づいたときには ホントに傷む胸を抱えているのは誰なのか それも自分が一番わかってる 想い出重ねて傷も生まれて そこに幸せみたいな気持ちが芽生えて 一番キレイな笑顔が咲く 愛なんて存在すらもわからないって言うけれど わかろうとすればするほど見えなくなるよに感じられて 自分で探せば探すほど求めれば求めるほど その気持ちの下に隠れてしまって探してるモノより その指先に触れてくものだけ拾い上げてしまってる 見えないものほど見ていたいし この手で触れて感じたい...

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トンネル

2006年5月16日 21:19

昔あそんだ近くの公園 ふと止めた靴のつま先 小さな石が大きな音を立てていた ふと見た砂場の子供たち みんなでトンネル作ってた 一生懸命作ってた みんなで汚れて みんなで笑って 楽しそうに作ってた つながったトンネルの向こうで友達の手に触れた 笑って 笑って 大きな声で笑ってた 嬉しそうに笑ってた いつかの景色が僕の足もとすり抜けたけど 今はだれかの舌打ちすらも聞こえない 風が僕にむなしさ連れて 消せない景色を求めてる 見えないボールを探したあの日 今度は僕が舌打ちしてた そしてまた歩きはじめる...

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まだひとり

2006年5月14日 17:16

キミの気持ちには気づいてる だけど僕の気持ちは明かせずに ちょっと怖くて すごく嬉しくて だけどやっぱり何かが怖くて 「楽しいだけの気持ちじゃない」 いつかキミがそう言った 「でもつらくてもキミと過ごせる時間ってあるんだ」 「それがふたりの楽しい気持ちになれるために」 気持ちを伝える100の言葉より 100の時間を重ねよう 言葉はたった1度でいい キミに逢えたキスと一緒に僕の心に刻んでゆくから どんな大きな歴史にも素敵な恋があるように 僕らもここに小さなふたりの歴史を残そう 今はまだひとりだけれど...

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