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正しい、人の愛し方

2006年8月26日 00:34

 自販機で買ったジュースは、きっと出てくるのもジュースだろうと思う。  ただ、お金を入れて、飲みたいジュースのボタンを押せばいい。  でも、こればっかりはそうとも言えなそうだ。  まず、愛するって何だろうって考えてみたとき、だいたい途中で挫折する。答えが見つからない。  「答えなんて、ない?」なんていう使い古しで、なんとも魅惑的でロマンチックな結論を答えにしてみる。  で、眠りのなかで見た夢の人の微笑みを、愛だなんて呼んでみる。  そこでちょっと違う角度から攻めてみる。  なぜ愛するのか?  そんなことは特にどうってことはない。愛したいからだ。理由なんてないと思う。  一緒にいたいから?  ただたまたま、そのときそこにいたから?  「愛してる」って言われたから?  そんなんだったら、もうコロンブスの卵みたいな疑問も沸いてくる。  愛してるから一緒にいたいと思うんじゃないか? ...

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Essay
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いつか

たった1度のため息を

2006年8月 9日 01:04

 ため息って、どうしてあんなにも悲しいイメージを持ってしまうんだろう…  退屈とか、幸せが逃げるとか…  ため息ついたら、なんだかすごく気になるのは、どうしてだろう? 「どうしたの?」 「なんかあった?」  こんな言葉が浮かんでくる。  浮かんできては、消えてゆく。  なにもない。  あえて言うなら、時間が過ぎてくことがつらい。  幸せな時にも、ため息1つ。  ため息がクセになってる人もいる。  幸せなんて逃げてかない。  自分のその手でつかみとれ。  逃げちゃう前に食べてしまえ。  どしてもつらかったり悲しいときは、ため息じゃなくて泣いてしまえ。  もしかしたらため息以上の幸せ食べれるかもしれない。  素直になれるかもしれない。  涙に濡れた純粋さがその手のひらに。  ため息にも色がつけばいいのになぁ~…...

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Essay
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いつか

2006年4月12日 03:50

僕は人が嫌いだった。 だけどそれは違ってた。 嫌われるのが怖かった。 傷つくのが怖かった。 だから僕は笑ってた。 笑っていれば時は過ぎると思っていたから。 笑っていれば傷も癒えると思っていたから。 だから僕は笑ってた。 ヘラヘラと、なにも見ずになにも考えることもなかった。 笑ってただそこを通りすぎてゆくことで、僕は僕を隠してた。 傷つくのはもう1度だけで充分だと、裏切られるのはたった1度でたくさんだと。  だけど、裏切ることもつらい。 去ってゆくうしろ姿を見守られること、それもすごくつらいこと。 悲しみを知ってる人の微笑みは、何よりとても優しかった。 美しかった。 僕はそれをあとで知った。 時が経った。 僕は人が嫌いだった。 だけどそれは違ったんだ。 僕はホントは、人が大好きなんだと知ったんだ。 傷つくのも怖くない。 傷が増えると、痛みや流れた涙の数以上に、絆を深めてゆけるか...

カテゴリー :
Poetry
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