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プリクラ手帳
2006年7月 7日 21:02
一緒に変な顔してプリクラ撮った人がいる。 そして、たくさん撮ったそれをアルバムに貼った。 もう1度、ふとあるときに手帳のそこを開いてみた。 全部憶えてた。 でも、そのどれもが証明写真みたいに見えた。 卒業アルバムみたいだった。 本当に大切だと思える人が、そこには1人もいなかったから… ホントはいるかもしれないけれど、見つけられなかったから…...
A.M.
2006年6月28日 03:18
夜の空が明けてゆく たばこの煙と眺めてた星さえ隠してく どこかで踏んだ花でさえ いつかなんの気なしに眺めた水面も 運命だったと呼べるほど 大きくないし小さくもない ふと見つけた偶然だったはずなのに 想い出だとか始まりだとか それさえどうでもいいと思えてしまうほど “必然”なんて弱い言葉が胸裏をかすめる 想い出話をするたびに 未来を語っているような 残しておきたい一瞬が 写真を通して明日を見つめているような 我慢したり涙したり 些細なことで熱くなったり 気持ちさえも置き去りにして 絆の深さを確かめ合ったり なんでもないのに抱きしめ合ったり 2度目の同じ場所なのに 何度も繰り返し足を運んでみたりして 夜空に浮かぶ星座のように 変わらず今もそばにいる 天気や季節で揺れたり変わってしまっても 時間や場所ではいつも同じと信じてる いつまでも いつまでも…… いつまでも そう いつまでも...
声
2006年6月 5日 03:55
泣かない 泣かない 絶対泣かない 別れることがつらいんじゃない ここから離れていくことが 同じ場所じゃない場所へ 別の部屋へ帰っていくのがつらいだけ だけど“さよなら”なんて言わないで あなたの言葉に傷ついて あなたのしぐさがつらくなって そばにいても淋しくなって あなたの笑顔を見るたびに 自分の気持ちがわからなくなった 出逢ったころには知らなかったイヤな部分 だけどたくさんのあなたを知ることで もっともっと好きになってく自分がいた もっともっと好きにさせるあなたがいた あたり前のことのように全部が全部楽しくて 欲しくて 欲しくて 触れたくて 写真だけが増えていった それを眺めてるだけの時間のほうが多くなった 気持ちはどんどん大きくなった 時間や心を重ねるたびに 孤独と自由が体の奥を貫いた 同じソファのなかなのに 遥か彼方に見えてくる 叫びたいくらいの気持ちがあるのに 音もな...
Color's
2006年6月 3日 23:09
好きな色は、白と黒。 白は、色じゃないから。 黒は、そういう色だから。 なんかかんやとイジッてると、結局どうしても “白黒” ってとこに行き着いてしまう… 「色がなくて美しいものは、色をつける必要がない。色があって美しいものは、色を消しても美しい。」 画像とか写真をイジッてると、いつの間にか白黒調での良さをはかってしまう… どうしても “白黒” ってのが一番カッコよく見えてしまう。 それはなぜかはわからない… 色鮮やかなモノは、どうも苦手らしい。昔っからそうだったかもしれまいに… 単なるセンスのなさかもしれないけど、いつも葬式みたいな格好をしてたような気がしないでもない。 色味のあるものでも、たいていはくすんだ色とか、ちょっと暗い色とか明るい色とかで、原色のものを持ったためしがない。 原色が苦手だ。 新聞って、だからそれだけで絵になるんじゃないかと思う...
今さらだけど、愛ってすごく、美しい
2006年6月 3日 11:28
それまでは見知らぬ誰かのはずなのに いつの間にかいろんな顔を見せてくれたり それまでは知らなかった新しい時間が流れはじめる そう 今さらだけど使い慣れた時計なのに ホントなんてことはないんだね 知らなかったことを知っただけで 見たり聞いたり受け入れたりして ごくありふれた笑顔やしぐさが ほかの誰かにとってはあたり前のことのように なんの意識も必要なくて 気づくことも気づかせてくれることも 「今さら」なんてそれすら笑い飛ばしてた 時間をいつも背負うように生きてきた なんの重みも感じなくて 逃げることも追われることも そこに時計があることすらも僕は忘れかけていた 過去のなにを時間のなかに残してきたのか ただ今は触れることもできなくなって 記憶もどんどん薄れかけて その瞬間の気持ちだって 今ある気持ちに負けそうで 大切にしたいと思うほど それを写真で残したがるように 古いものはそっ...
くもりのサングラス
2006年6月 2日 22:49
色メガネをつけてると、その色がすべてのものにかかってくる。 そしてそれは、自分にしか見えない世界になる。ほかの人からすれば、そのサングラスを通して見る僕の瞳ぐらいしかわからない。 ちょっと孤独に似てる。ものすごく慢性的でだけど。 なにもしてない人とはきっとまるで景色が違う。 サングラスをはずしてみたとき、初めて気づいたことがあった。 世界はこんなにも明るかった。 コンビニや街では光が絶えない場所だけれど、あれはちょっとまぶしすぎるんだ。 いつも絶えず光を放ちつづけるところには、虫が寄る。 蛾や蚊や、小さな羽虫。 けれど害虫と呼ぶのは、きっと人間だけだろう。 人間にとって、害か無害か有益か、それが常に基準になる。 基準になれば、それ以外は、もうそれ以上でもそれ以下でもなくなってしまう。 こうやって屁理屈ばかりこねていると、イヤな部分や汚いところだけしか...
心の季節
2006年5月11日 02:49
もしキミが このまま振り返らずに去ったとしたら 僕もきっと このまま振り返らずに歩きだすだろう また1つの季節のなかへ… 夜はまた影を伸ばして 次の朝に溶けるのをただじっと待っている でもキミとの別れは次の朝にやってきた 出逢ったあの日と同じ太陽の下に立つキミが 今はうしろ姿の影を伸ばして歩いてく 「さよなら」の意味を見つけた僕は… キミとの季節を探してる キミとのすべてが想い出に キミとのすべてが季節のなかに 心の季節にあふれるキミは 今はもう新しい季節の光を浴びてるんだね もしキミと また新しい季節のなかを歩けるなら きっと僕も 振り返らずに去っていった君のうしろ姿を抱きしめられる 心の季節をもう一度… キミのすべてがめぐる景色をかすませて 季節を1つに結んでく すべてが同じに見えた季節のなかにも キミが見せた花の写真が季節の色を塗りかえていた キミと過ごした心の季節は ...
光
2006年4月26日 01:20
目を開けて そう、ゆっくりと…… なんにもないのに天井見上げていた 蛍光灯が光ってた まぶしかった やけにまぶしく感じてた そのとき2度目 きっと2度目 僕の心が目を明けた そして気がつくと、なにもかもがバカバカしかった 自分のすべてをさらすことも 自分のなにかを隠すことも 突然だった 考えるようになった 後も先も見えなかった僕に 先が見えるようになったんだ 光があるのか 光はないのか 思考にプラスもマイナスもなかった頃 僕はなにも考えず 僕はなにも疑わず 僕はなにも知らなかった 僕の記憶はそのときから 僕の影はそこから伸びた 写真を見てもなにも感じたりはできなかった それが自分だともわからない ただそれを撮った母のぬくもりだけを感じられる そこに刻んだ母の夢と なにを隠して生きてきたのか なにをさらして生きてきたのか 僕の影は光とともに伸びてきたのか 闇のなかにさらに深い闇...