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- 7 F/O ぐらいあったよ
ガラス瓶
2006年10月24日 19:13
互いの望むぬくもりの上で何度も体を重ねてみたけれど いつもそこにはコンタクトほどに薄い冷たさが隠れてる そこに触れたら反射的に体が離れてしまうように 終わりはないけど途切れるたびに あなたは優しい言葉やキスをくれるけれど いつの間にか汗が静かにひいてくように 時間と事実と嘘とともにわたしのなかから抜けていく 嘘でしか何も共有できないのかも あなたとわたしは違うから でもその誤解を埋めるのもわたしたちでしかない 真実なんて欲しがれば きっとわたしは泣いてるだけ あなたが望む関係なんて これまでずっと嘘の上に嘘を重ねて やがてそれが大きくなって築いてきただけ “いい関係”なんて どちらか一方に都合がいいだけ そして自分のなかにできていく小さく冷たい深い穴を 焦がすようにふさぐだけ ごまかして ごまかされて わたしたちがいつも求め合うように 嘘の上にしかわたしが欲しいぬくもりなんて...
Lady Dance
2006年7月29日 20:38
女は悲しい性を踊る 蒸せるようなぬくもりに 一人 そっと目を閉じて そんななかに愛を見る 覚めても消えない夢を求めて 手を添え 胸を重ね 汗を湛え 腰を乱し 甘いキスにすべてを許す 舌をからませ 脚をすり寄せ 唇を濡らし 怒りをまたぎ さらに深くの罪を包む 愛のささやきを指で結び ベッドの上では裏切りさえも抱きしめる 泣きながら求めながら受け入れながら にぎりしめてるシーツの色に染まればいいと願っている 騙されてると知りながら 心の琴線に触れているのは 自分だけとは知らないまま 音を出すのはいつも自分ばかりだと 知っててそれを止められない 必要なんだと言い聞かせて 求められることに安心しながら 求められるままに受け入れている 求めることすら罪のように 真新しいシューズは捨てて くたびれた使い古しを履いて 惚れた男の上で舞う 心の線は切れていても それを新たな紐にする すべてを...
強さ
2006年7月 7日 11:27
【強さ】って? 今日は、わたくしの長い長い、とても長かったバスケットボール人生で培った思考も織り交ぜつつ、それについて語ってみようと思います。 ・攻撃は最大の防御なり・ はっきり言ってインチキだと思います… 守れなきゃ勝てないんです。攻めてばっかでもそれ以上に点数とられたら負けです。それ以上に打たれたらダウンします。まず、それ以上に攻められたら怖気づきます。人間、不安になるんです… バスケでは、強いチームってのは、やっぱり守りがすごかった。攻めはホントに基本的なことだけしかやってなくても、守りがすごかった。あんなの絶対攻めれません…と思ってしまうんですな。 バスケは、たとえ観てる分には誰にでも決めれそうな、走ってって飛びあがってただボールをポイッて置いてくるだけのような、あのバスケ部が華麗に美しくエレガントにやるシュートだって、はずすことがあるのです。コーチは10...
明け方なのか、夕方なのか
2006年5月31日 02:06
時計の針が2時をまわる もうどれだけこうしていただろう? 透けたような明日の輪郭 透かされたような昨日の影 ほんの短く喜んだり 長い廊下を歩くように悩んだり 隙間を埋める微笑みも 流れ去る時のなかでは凍りつくんだ そう 時計の針が僕の顔を ふっと通過するたびに 戻ることも戻すこともない過去にもがき 後悔のようにどっと押し寄せてくる明日に向かって 進んでゆく 進んでゆく 進んでゆく 老いるほどに若返っていくような この心と自由の意味をかけ違えて いつもあたり前のようにできていた ボタンが今日は見つからない いつの間にか首からぶら下がっていた 燃ゆる時間と消えゆく体 時が明日を灰にする 明日が過去を風に変える だけどどこへも運んじゃくれない ただただ巻き上げてくれるだけ だけど今はわかるんだ だって、ずっと起きてたんだから 全部時間のせいにして...
心の森
2006年5月22日 07:23
ふたり 一緒だったのに いつの間にか迷ってしまって あなたにはぐれてしまっていた でも今わたしは一人だけど まだ前を向いて歩いてゆける あなたの背中を探している あなたもわたしを探してくれてる そう信じていられたから だけどいつしか疲れてしまって 時折座りこんでしまっていた いつも心にあったはずの あなたの背中も消えていた 振り向いてもくれないから なにを探していたんだろう? なにを探しているんだろう? あなたのいない わたしがいる 暗い道では手をつないでくれてたね 遠くであなたを眺めたときもあった 笑ってたね 楽しそうに 嬉しそうに 迷ったりはしなかった この手を伸ばせば いつでもどこかに触れられた そんな距離が支えてくれた 帰る場所もわかってた またふたりで同じところに戻ってゆける そんな安心に背中を押されて歩いてゆけた だけど今は不安や怖さに背中を押されて ひとりでふた...
古びた時計
2006年5月 5日 14:47
君の過去は 僕にはわからない ふとこぼれた涙のせいで伝えているの? 君の恋は 僕は知らない 傷ついてなにかいろんなものを失って それを埋める涙なの? だけど君の過去もきっと誰かを傷つけているんだよ だけどそれを浮き彫りにさせた涙なの? 僕になにができるだろう きっと僕にはなにもできない だけどその君の傷や過去や何もかもから 君の居場所を守ってあげられるように 強くなろう 僕は強くなろう 君は君のままでいい 僕には君が必要だから 君のそばに ずっとそばに そこにいさせてくれるかな?...
まずいコーヒーでも飲めた日々
2006年4月13日 02:22
今日のコーヒーはやけに苦くて いつもより多く砂糖を溶かしこんで グルグルグルグルかき混ぜた だけどちっとも甘くなんか感じない 思えば今日は二日酔い はしゃぎ合ったぬくもりも 昨日は昨日で 昨日だけ ヒリつくような頭のなかは まどろみなのか 夢なのか それから僕は何もしない なにも見ない なにも感じようともしていない 匙に滴る雫でさえ この瞳のなかじゃ渇きだけしか映らない 僕はいつからこんなに強くなったのか なにもかもが眠れば消える 僕はいつからこんなに強くなったのか 夢も心も切り捨てて 僕はいつからこんなに弱くなったのか ただじっと全部を背負って我慢して なにもかもを忘れてしまう いつからか自分の靴を履き替えた 真新しいちょっと高価な黒い靴 ある日靴を並べてみた どんどんキレイになっていった まるで汚れることを知らないように 一体どこを歩いていたのか?...