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眠れる獅子
2007年6月 1日 00:41
ひさしぶりに空を見上げた ……… なんだろう 疲れてるのかな これからっていうときなのに 夕陽が空ににじんでる 空が泣いてる だけど僕の心は穏やかだ なんでだろう 人の涙にめぐり会うと 心が少しホッとするんだ そこにある悲しみや傷みは 僕には全然わからないし 僕に流したわけでもないけど 僕をなんだか安心させる 自分が泣いたのはいつだったろう もう忘れたよ そんなこと 失くしたものは数えちゃいない いちいち忘れないための努力もしない だけど忘れたわけじゃない がんばるなんて必要なくて いつもそれは目を閉じてるだけなんだ 眠れる獅子に瞼はない 押さえつけたり隠したりはできないんだ きっとそれは空に似てる あたり前のようにいつもそこにあるだけなのに 見ようとして見たときも そんな気は全然なくても ふと見てしまうときって すがってしまうときなのかな 僕は空に救われてるかな ただ大きい...
ありふれた
2006年9月19日 00:23
時に嘘が笑顔にした 時に真実で涙を見た 人の表情が基準じゃないけど それを感じてしまった 知れず泣かせてしまったこともある だけどいつの間に笑っていたのか 気持ちを伝えたかったはずなのに 言葉が心を裏返してしまったように 昨日見た夕陽が 今日の朝陽と思えぬように 同じものが同じに見えない 違うものを一緒にしようとしてしまう ホントは泣きたいのに 笑っていようと強がったり...
正しい、人の愛し方
2006年8月26日 00:34
自販機で買ったジュースは、きっと出てくるのもジュースだろうと思う。 ただ、お金を入れて、飲みたいジュースのボタンを押せばいい。 でも、こればっかりはそうとも言えなそうだ。 まず、愛するって何だろうって考えてみたとき、だいたい途中で挫折する。答えが見つからない。 「答えなんて、ない?」なんていう使い古しで、なんとも魅惑的でロマンチックな結論を答えにしてみる。 で、眠りのなかで見た夢の人の微笑みを、愛だなんて呼んでみる。 そこでちょっと違う角度から攻めてみる。 なぜ愛するのか? そんなことは特にどうってことはない。愛したいからだ。理由なんてないと思う。 一緒にいたいから? ただたまたま、そのときそこにいたから? 「愛してる」って言われたから? そんなんだったら、もうコロンブスの卵みたいな疑問も沸いてくる。 愛してるから一緒にいたいと思うんじゃないか? ...
気取った子供の鼻歌
2006年6月12日 13:39
真っ赤に染まった夕闇が 不安や孤独を携えて あっちの空からやって来る ドシーン ドシーン 大きな足音響かせながら 地面が揺れて胸が震えて 恐怖と期待が頭をもたげる こっちの空にもまたたく星 Truth Truth 夕陽や夜に震えることもなくなるのかな 事あるごとに足がすくんで 静寂 沈黙 立ち止まって 自分の鼓動をしばらく聞いてる クソったれ こんな自分もいつかは愛せるのかな 好きな歌の真似ばかりさ 簡単なのしか選ばないコードを弾きながら 結局それしかできないと 嘆きの歌詞を口ずさむそんな自分をはじき飛ばして 目の前であぐらをかいてる現実のなかへ バカヤロー こんなはずじゃなかったとごまかす鼻歌 そんなものも愛せるときがいつかは来ると...
メロディー
2006年6月 1日 11:58
僕が君を想うとき 言葉にたいして意味はない 世界で一番小さな花 夕陽に向かうカラスの羽根 ほら どんどんそれらが消えてゆく 茶色いやつが隠れて栗を味わいながら 大根かついで樽の中 トッポイやつは指先で おもちゃの地球をまわしたがる その中心じゃ空洞だけが熱くたぎる 大草原にそよ風を 蛇の口には蛇の頭を クチナシの実に流れる汗を 砂漠に塩を 干上がる前にまた雨を 静寂のなかを嵐の前に 僕が君を想うとき 言葉にたいして意味はない 僕から君へのメロディーだから それ以外のものはない 必要なんてあるはずもない 僕のメロディー このリズム 君のメロディー このメロディー...
夕陽
2006年5月20日 00:05
山のようなビルのあいだに また今日も陽が落ちてしまう ぼくはいくつ夢を見るのだろうか また眠りがやってくる 目を閉じて いろんなことを考えながら 目を閉じて 静寂と闇のなかに身を委ねて また目覚めたときには忘れるだろうか 生きてることを実感できるのだろうか 目覚めなければずっとそこにいられるだろうか また夢が見たくて生きるのだろうか 眠り 祈り 憤り いくつ夢を見るだろう 今度は悪夢か 正夢か またいつもの見果てぬ夢か そして今日も陽はまた昇る...
ぼくはここにいる
2006年4月26日 20:57
汚れたままのその鏡 光を閉じるその扉 闇を切り取る大きな窓 景色をにじますこの夕陽 きみの影 小さすぎたあの枕 形のゆがんだ水色のクッション ほのかに揺れる椅子の背中 夕陽に向かうこの自転車 きみを感じたその温かさ 追いかけて 待って 涙が枯れて ぬくもりも消え 胸が痛い きみはもういない でもぼくはここにいる...