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- 10 F/O ぐらいあったよ
腕
2007年4月10日 01:14
なんだかやけに天気がいいけど 今日はなんとなく君と閉じこもって過ごしたい 話そう 君を話そう 僕の知らない君の過去も 君が描く未来の姿も 君のすべてを見つめていよう 知らないことを話すとき そして聞くとき 君はなにかを思い出そうとするように なにもないところを見上げるね そして少し猫背になって 嬉しそうに笑うんだ 少し寒いと木洩れ日のように差し込む窓際へ 子供のように這っていくのも今は恥ずかしくないんだね 凛とした顔立ちも隙のないたたずまいも 君の内面までは隠せないさ そやって自分だけで勝手にどこかへ行ってしまうのも 突然まったく関係のないことを考えては話しだすのも いつも僕の腕から離れたあとで 決まって僕に微笑みかけるんだ 君は窓の外のなにかを眺めてる 僕は君に寄り添ってそっとその背中を抱きしめる 君は僕のその腕を見つめながら 掌でゆっくりなぞって手をにぎる そしてまたなに...
最悪な私の年末幕末。
2006年12月31日 21:59
例年どおり、大掃除。 今年の大掃除はわりと早く終わるだろうと思ってたら、結局これまた例年どおりの感じ。 家具の配置ももうすでに決定した状態で始めたのにさぁ~。 ビビッた。 配置は決まってても、実際には動かすっていう動作のほうが大がかりになるわけだ。 しかも今回、かなり冒険した風情があるので、かなり無理がある。 でも、さすがにちょっと冒険しすぎな感が色濃くなってきてるころ。 大掃除と模様替えを一緒にするのは間違ってると、今さら気づいた28の夜。 いい加減、おれも学べばいい。 そして、完成。 で、当初の予定だった机がこっち向いてたオフィスちっくな配置は、やっぱり物理的に無理ということに気づき、却下。 Butt, イッツァ・パーフェクト!! 風水、実用性、見た目、すべてがうまいこと俺様の意図と合致したらしい。 なんか徹夜明けのしょんべんフ...
Doublue vision
2006年9月 5日 23:52
真昼の焼けるような暑さから 夕方涼しい風が吹き抜けるころ 疲れた夢のかけらを思いだす 青く濁った空を見上げて 緑色に輝くはずの草っ原も ところどころが焦げたようで ホントの色が見えにくくなってる 窓を開けても迎えてくれるはずの風もない日のように また恋人を抱きしめるたび 過去の恋を語り継いで 新たな嫉妬や怒りや不安を受け入れ 古い涙や笑顔や嘘は色褪せてゆく だけど忘れることはない 忘れるなんてできやしない 1度は焦がれるほどに心が震え 同じ想いでこの空の色も澄んだはずなんだ...
その理由に濡れた朝露
2006年7月24日 23:55
部屋に帰ってきたら、まずパソコンをつける。何よりまず、パソコンをつける。 そして、心のなかで誰かがお経を唱えるてるようなブイ~ンって鳴ってるのを背筋に感じながら、その日着ていた服を脱ぎ、きちんとハンガーにかけて、部屋着になる。 椅子に座って、タバコに火をつける。音楽をかける。とりあえずコンポに入ってるCDをそのままだ。 階下に行って、ジュースか麦茶かウーロン茶をグラスに注ぎ、ブラシで手を洗って、また部屋に戻ってきて1本めのタバコを灰皿へ。 そして2本め…… 頭がおかしくなりそうだ。 誰もいないベッド。まわさない扇風機と、開け放たれた窓の外から聞こえてくる真夜中の声。風。雨。スピーカーから聴こえてくる聴き慣れた歌声。働かない脳ミソ。なんのために詰まってるのかもわからない。 なんも考えてない。 ただ指先が心のままにキーボードを打ちつづけてる。だけど感じてるのは、...
ありふれた時間
2006年6月 6日 21:36
見慣れた街に雪が降る 歩くたびに鈴蘭の花が凛と音をたてそうで つかめもしない水でさえひび割れしそうにガラスを包む だけど君は白い服で笑ってる 向かいの小さな喫茶店 帰る時間をいつもそこで刻んでる だけど今は空を見上げてくれる 君の腕時計も今は僕のコートのポケットのなかだから いつもよりもほんの少し君は深く 僕の腕に抱かれてく ほかには何もない時間 君と僕と今は雪 いつもと同じ君なのに いつもと違う君がいる 音もなく静かに雪が降りつづく きっと窓のむこうじゃ同じように時も積もって 予約しといた高級フランス料理さえ 今ごろ雪だるまみたいにされてるのかな 君もいつの間にか眠っちゃったね でもいんだ そんなことはどうでもいいんだ 君をこのまま抱きしめたい だけど今はこのまましばらく寝ていてほしい 何度も同じ話を繰り返したり お互いの変わらなさを笑ったり この手 この肩 この口唇 いつ...
真夜中のデート
2006年6月 1日 04:20
もうすぐだ ほら もうすぐだ 時計を針を見つめてた そして 12時 時間だ 心のなかに君を描く 小さな恋のおまじない まだダメだ まだ まだダメなんだ もっとずっとこうしてたいんだ やがて どうして 時間か? 心のなかで君をなぞる ぼんやり夢をもてあそぶ 朝が繰る またもう一枚ページを開いて ほら 続きの時間がやって来た そんな僕らの真夜中のデート あったかい 朝陽のように光が射して さあ 窓を開けよう 君に会いたい...
住めば都
2006年5月26日 09:39
いつの間にか迷い込んだこの場所も 慣れてしまうと もうなにも感じない いつの間にか居心地だってよくなって 「住めば都」と 忘れたように思いだす 机上の空論ぶつけたって 誰かの涙には弱かったりして どんなに水をあげたって 窓辺の花は枯れてゆく 気づいてみれば幸せだったり 思いだせば涙したり なにがあって なにがないのか? そんなの僕が知るもんか いつか僕が触れたものが 今もそこにあるだけさ 100万ドルの夜景だって ただの夜景と映るだけで ロケットみたいな滑り台じゃ 宇宙になんて飛べっこない なにが変わっていくんだろうって? そんなの僕が知るもんか いつか僕が見てきたものが 今はちょっと違うだけさ 小さいころはアメ玉1つで嬉しかった なにも買えない硬貨だけでも嬉しかった お母さんに褒めてもらって嬉しかった つらいときにはどこかに隠れて一人で泣いた その全部が一生懸命? そんなの...
人よりちょっと小さな胸
2006年5月23日 02:04
いつの間にか心がからっぽ 考えても考えてもなにも出てこなくない 感じることができなくなってる 子供の笑顔 大人の涙 想い出 ぬくもり 映画ならいつの間にか泣いているのに リアルのなかには気持ちがどこか入っていかない 一輪の花 喧騒 窓を打つ風 降りだした雨 「かわいそうだね」と言われるたびに 認めたくない自分がいて 「そういう性格なんだ」と笑ってみせる 繊細さだとか感動だとか うすっぺらな笑みを浮かべながら より現実味のない甘さを舐める ヨダレを垂らした牛のように 何度もそれを味わってるだけ 人に言うのは簡単だ だけど自分のそれはどこへいった? きっと答えなんて求めてない まわりで誰もが泣いたり笑ったり 憎しみ合ったりしてるから それが僕のなかの同じものを動かしてるんだ だからそこから抜けたあと むなしさだけしか残らないんだ だけどちょっと そっと胸に手を添えてみる ぽっかり...