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雲と心と笑顔のむこう
2008年3月14日 11:07
何かにすがりたいわけでも何かを諦めたわけでもないけど いつも心のどこかで雲が見つかる 煙でもなく空白でもなく 虚しさでも何でもない そして僕はそれに対して何もできないでいて それをまた増やそうとする 楽しいわけでも苦しいわけでもない もしも答えや理由があるのなら いつかそれが僕にとっての大空を掲げてくれるだろうか 僕の心は空だろうか 青いだろうか まだまだ青いままなんだろうか そこに浮かぶ雲やなんかは風に流れてゆくんだろうか 目を閉じたとき 泣けてくるとき 楽しいときもつらいときも それはいつもそこにあって あっちにもこっちにも見つかって 苦しさと同時に嬉しさもかき消していく これは一体なんなんだろう 不満なんかじゃないんだろうな 痛くもないし涙も出ない 探してもない花を見つけたときみたいだ それはただの花であって 僕にとっては花でしかない 名前もなければ色もない ただ流れて...
みずのいろ。
2007年8月24日 02:13
ただ川が流れてく。 せせらぎ。 草花。 時に穏やかに、そして時には激しく。 揺れて、揺れて、揺れながら。 水のように生きていきたい。 道ができれば、そのすべてを流れていき、道なければそれを作る。 細くても、太くても。 そしてやがては空へ消え、いつか大地に雨を降らす。 それは時に悪魔と呼ばれ、ある季節にはそれ以外の何ものでもなく、ただの水。 しかし、またある場所では恵みと呼ばれ、多くの人を笑顔にし、救い、微笑みを取り戻す。 人間は、ひと雫。 きっと美しいだけじゃない。 かといって辛いだけのことでもない。 平等でもなければ、不平等でもない。 悪いことのあとには、必ずいいことがやってくるとも限らない。 悪いことが続くことだってある。 でも、いいこともあった。 日々のなかで色褪せてしまいがちな、忘れかけてた笑顔。 水の色は、水だけの色じゃない。...
焼ける唇
2007年3月28日 08:03
どんな顔をしてんだろう? 目を閉じて また開けて 永いようで短い夜が明けてくように そっと唇も開きかけて まるで蜂蜜のようなその甘いやわらかさ ほんの少し僕も濡らして 糸を引くほどの余韻だけを残して また少しぬくもり重ねて まるで花びらがひらりひらりと舞い降るように 少しずつその唇が移ろい揺れる 目を閉じて思い描けば 空気だけではひどく冷たい その吐息や唇が燃えるように熱いから 唇がそっと離れていった瞬間 想い出までも消えてしまいそうで その唇を見つめてしまう 触れてしまう 指でゆっくりなぞってしまう それがすべてであるかのように この唇になにを含んだ? この歯はなにを噛んだ? 舌の上ではなにを上手に転がした? ただ眺めているだけで 焼けるほどの唇で...
僕のなかの鎮座
2007年3月27日 02:02
せっかちな蜂 穏やかな花 麗しき景色 ここから見得る何もかもが この手に取ることができるような そんな不安に駆られるときがある ホントはきっと見えないものを 手探りでもぎ取ろうとしてるだけなのに 動かぬものを拾い集めて 僕のなかに鎮座させる そしてそれを見つめる日々 それを安心と僕は呼んでた でも違う 不安とうまく付き合うことが いろんなものを受け入れたり 些細なことを信じれたり あらゆるものとぶつかり合ったり 僕のなかの消えないものと この世界にひしめき合う見えないものを ただ漠然と恐れることもなく 信じていける力にできる そんな力ができる になる きっと今ある自分やこの世界は 今の僕にとって申し分ないものなんだ そして僕はそこに生きてる 誰かの優しさが僕の横を素通りしても きっと誰かの心には触れてるはずだから...
暗闇のチョークスリーパー。
2006年12月27日 03:37
……目覚まし時計が鳴りだした。 21時38分。 見ないまま目覚まし時計のてっぺんに設けられたボタンを押す。 スヌーズ機能で一時的に音が止まる。何分か後にまた鳴る。 そのまま反対側の腕を伸ばし、枕のそばの携帯電話を手探りする。 そのあたりに携帯電話はなかった。 ジャンバーのポケットに入れたまんまだ。 重い体を無理やり起こして、クロゼットの扉にかけてあるそこから携帯電話を取りだす。 ディスプレイを開く。 バッテリーが切れていた。 暗闇のなかまたベッドに戻り、枕に顔を埋めて下敷きになっている携帯電話の充電コードを探す。 見つけて携帯電話にプラグを差し込む。 いったん電源ボタンから指を離して、充電中の赤いランプがついたのを確認したあと、電源ボタンを押した。 電源の入る音が響いた。“切”ボタンを連打して、いくつかの起動画面を飛ばす。 アラームが終わったとい...
PETAL
2006年9月 7日 00:19
PETAL 花が咲けば散るように 僕らの出会いも同じように 散るのもきれいな花だから なにがあっても この先なにが待ってようとも また何度も咲き誇ろう ひらひら落ちる花びらを 手のひら花びら指の隙間 服のどこかに引っかかってる 散っても咲いても美しいなら つぼみのころも愛しい きっと咲く花 想い描けてしまうから...
みんなでカラッポ
2006年8月22日 18:57
もしかしたら、自分、けっこう病気かもしれない…いや、病的っていったほうがうまいことガチッとくるかもしれない。 しかしながら、躁鬱とか、鬱とか、風邪とか、精神障害とか、人格問題とか、そういう小難しい名前なんてついてないだろうし、スゴクもないし、ましてや薬もらって治るようなことでもないんだろうし、そんな薬もないんじゃないか? いろんなこと考える。 考えすぎるらしい。 いっつもなんか考えてるし、考えてないことないと思うし、考えてなければ「考えてない」って頭んなかでそれを意識しちゃうし、なんか意識してないとダメらしい… 頭が痛い… 頭の前のほうと、こめかみの斜め50度ぐらい上らへんと、後頭部の首のなんとなくくぼんだ間をまっすぐ上に行って骨ばったところの、そのちょうど1点が痛くなる。 そんなときがある。 ありゃヒドイ… 頭が、頭のなかからブッ飛びそうな勢いある。 ...
十把ひとからげ de 十人十一色
2006年7月26日 05:23
価値ないものなんて、ありはしない。 価値のないもの10コをまとめて1つにすれば、それはそれで役に立つかもしれないし。 ワラ10本を1つにまとめれば、それがタイマツになるかもしれない。 線香花火ほどにも及ばないほのかな炎も、大きく長く燃えてくれるかもしれない。 強く、太く、大きくなる。 なにかを1つにまとめたならば、それをまたバラバラにすることだってできる。 1人じゃできないことだとしても、10人いれば、そこからいろんな可能性が広がってく。 10人いれば、その人たちはそれぞれにその人の色を持ち、それぞれの色を放ってる。 たしかにバラバラかもしれない。 でも、そこに新たな1色が見えはしないか? 10人の10色が集まったところに生まれる、その新しい1つの色。 もしかしたら無色になって、そこに新しい色を作っていけるかもしれない。 たしかにそこには、新たに生ま...