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眠れる獅子

2007年6月 1日 00:41

ひさしぶりに空を見上げた ……… なんだろう 疲れてるのかな これからっていうときなのに 夕陽が空ににじんでる 空が泣いてる だけど僕の心は穏やかだ なんでだろう 人の涙にめぐり会うと 心が少しホッとするんだ そこにある悲しみや傷みは 僕には全然わからないし 僕に流したわけでもないけど 僕をなんだか安心させる 自分が泣いたのはいつだったろう もう忘れたよ そんなこと 失くしたものは数えちゃいない いちいち忘れないための努力もしない だけど忘れたわけじゃない がんばるなんて必要なくて いつもそれは目を閉じてるだけなんだ 眠れる獅子に瞼はない 押さえつけたり隠したりはできないんだ きっとそれは空に似てる あたり前のようにいつもそこにあるだけなのに 見ようとして見たときも そんな気は全然なくても ふと見てしまうときって すがってしまうときなのかな 僕は空に救われてるかな ただ大きい...

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月明かり、咲いた

2006年6月24日 00:50

月になりたい 長い夜にふと見上げた空に浮かんでる そしてあなたを見守って たとえ一瞬だったとしてもあなたに見つめられていたい 気づくことはないとしても いつもそばにいる ひとり涙の影にたたずんでしまう そんなときは少し瞳を上げてごらん いつもと変わらぬ夜空があるから そんなときはあなたの素直な気持ちをそっと 静かな月にはささやきそうな気がするんだ 優しい微笑か 小さな涙か わからないけど 素直な気持ち あなたの あなたの おいで おいでよ ほんの少し背伸びすればいいだけさ 僕はそんなに遠くない きっとそのとき あなたが月になってるからさ...

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そら

2006年5月27日 11:53

いつの間にか見上げた空は ただの空になっていて 大きくもなく広くもなく 仰ぐだけの空になってた いつからだろう? 飾ろうとしなくなったのは 事実だけをたどるようになったのは 追ってるだけが好きになったのは 今あるものが見えてるとき それがすべてと感じてしまう 今あるものも見えないとき それはないと思ってしまう 雲があって流れていって 色もあって時間のように移り変わる 飛行機雲を追いかけて 風船なんかも見つけられる いつも見て見ぬフリを決め込んだって そこにあるのは事実だから だけどそれだけじゃないっていうのも事実だから 時にはあるはずもない虹を心のなかに描いてみよう...

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夜明けの月

2006年5月26日 16:59

ふと見上げた青い空 そこに見つけた白い月 ほんの少し嬉しくなる なんだか幸せ また振り返った青い空 そこに消えない白い月 ほんの少しかすんでる なんだか虚しい ふと見上げた青い空 そこに見つけた白い月 また振り返った青い空 そこにまだある白い月 また見上げた青い空 そこから消えた白い月 もう見慣れたいつもの空 そして気づいた僕の涙...

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住めば都

2006年5月26日 09:39

いつの間にか迷い込んだこの場所も 慣れてしまうと もうなにも感じない いつの間にか居心地だってよくなって 「住めば都」と 忘れたように思いだす 机上の空論ぶつけたって 誰かの涙には弱かったりして どんなに水をあげたって 窓辺の花は枯れてゆく 気づいてみれば幸せだったり 思いだせば涙したり なにがあって なにがないのか? そんなの僕が知るもんか いつか僕が触れたものが 今もそこにあるだけさ 100万ドルの夜景だって ただの夜景と映るだけで ロケットみたいな滑り台じゃ 宇宙になんて飛べっこない なにが変わっていくんだろうって? そんなの僕が知るもんか いつか僕が見てきたものが 今はちょっと違うだけさ 小さいころはアメ玉1つで嬉しかった なにも買えない硬貨だけでも嬉しかった お母さんに褒めてもらって嬉しかった つらいときにはどこかに隠れて一人で泣いた その全部が一生懸命? そんなの...

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心の森

2006年5月22日 07:23

ふたり 一緒だったのに いつの間にか迷ってしまって あなたにはぐれてしまっていた でも今わたしは一人だけど まだ前を向いて歩いてゆける あなたの背中を探している あなたもわたしを探してくれてる そう信じていられたから だけどいつしか疲れてしまって 時折座りこんでしまっていた いつも心にあったはずの あなたの背中も消えていた 振り向いてもくれないから なにを探していたんだろう? なにを探しているんだろう? あなたのいない わたしがいる 暗い道では手をつないでくれてたね 遠くであなたを眺めたときもあった 笑ってたね 楽しそうに 嬉しそうに 迷ったりはしなかった この手を伸ばせば いつでもどこかに触れられた そんな距離が支えてくれた 帰る場所もわかってた またふたりで同じところに戻ってゆける そんな安心に背中を押されて歩いてゆけた だけど今は不安や怖さに背中を押されて ひとりでふた...

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水たまり

2006年5月19日 23:37

落ちてた月を蹴り上げた 泥が飛んで ズボンを汚して 月の雫と静かに踊る まだ長靴なんてはけてた頃に戻ったみたいで なんだかぼくは嬉しくなった まだ体が小さかった頃は 心はもっと大きかったような気がする 体ばかりが大きくなって 夢や希望を小さくしてきた だけどそれは 今どこにあるんだ? 見上げた空にも月があって 地面の空にも月があった どちらの月に触れられるだろう もしかしたら蹴り上げたのは ぼくのなかの小さくなった心だったか けれどそれが今 ここにあるんだ きっと明日は天気がよくて また陽射しがそこを照らしたら ここにはもう小さくなった月さえ映らず ぼくのズボンを汚すだけの 石ころみたいな夢や希望が積もるのだろうか...

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冬に降る星

2006年5月14日 05:08

雪が降る前、吐息が白く、 春のようなこの景色も、 冬のように輝いている。 冬の空は雲より高く、 夏の海より透きとおっている。 夜空。 星を1つ、また1つと数えてゆく。 もしそれが、誰かの祈りと心と呼べるなら、 光輝く星屑の地。 きっと僕らを空のように見上げるだろうか? 星にも男や女があるのなら、 きっと愛も存在する。 きっと星たちの距離も縮まってゆく。 2つの星座が1つになれば、 きっともっと優しい光が届くだろう。 星は、空も大地も照らせるように、 きっと小さな小さな流れ星が 僕らの手にも降ってくる。 銀色の夏。 この冷たい結晶も、手のひらの上ではにぎりしめるその前に、 ゆっくり溶けていってしまう。 そう、きみの心のなかへと… 雪降る夜空を見上げたら、 そこにあった星の形に重なった。 そして1つ、僕の頬で星が溶けた。...

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