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鏡のなかの向日葵
2009年2月19日 02:03
悲しいけれど自分が遠く 淋しいけれど君は遠く 「好き」って言葉を口にするほど その気持ちを自分に押しつけてしまってる そんな気がする 鏡に映ったものを触れようとするように 想えば想うほどそこにあるはずの心 距離と輪郭を見失ってく でもきっと 本当は触れてるんだ その感触に自信が持てなくなってくだけ 気持ちばかりがどんどんどんどん実感だけをふくらませて いつからか爪を立ててつかむことができなくなってる どんなに大切に思ってたって どんなに繊細なものだって 臆病になっちゃ流れ星 夜空は悲しみを映す鏡じゃないんだ ましてや星は涙じゃないから 「好き」って言葉は 自分にかける魔法じゃないから 欲しいものを手にするためなら 平気で嘘をつけるほどの強さが欲しくて 鏡の自分に手を伸ばす 自分自身とは手をつなぐことだって こんなにも簡単なことなのに どうして向日葵は あんなにも高いところに咲...
sine
2007年4月17日 07:16
同じ目線で見ていたはずが 少しずつそれが反射を始めて いつかは自分に跳ね返ってくるような 天井みたいに感じてしまう 自由を手にしたはずだったのに それも結局鏡のなかに見つけただけで 僕の目の前で乱反射を繰り返してる 誰もが幸せそうに見えてくる 僕だけ取り残されてしまったようで いつの間にか腰を折ってうずくまって 座り込んで膝を折って泣いてしまって 少しずつ気楽さなんかを引き寄せながら 今となってはそびえるような高い壁に その背中を預けてる 自分で作った制限どおりに 誰にも迷惑かけないように 日常ってやつをやり過ごしてきたはずなのに 今は暴挙と思えるほどに笑い狂って空虚 夢手放して自由を手にしたはずだった だけど夜も眠れないんだ 三角形しか作れなかった母のおにぎり 今はコンビニで買ったそれの角を噛み砕きながら 空腹を満たすだけの味気なさを感じてる 「がんばらなくていいんだよ」っ...
鏡像
2006年9月 1日 18:18
僕の知らぬ間に夜が明けていく ずっと眺めていたとしても きっと気づくことはなかっただろう 星が溶けて月の影が薄れてく よそ見も別れも心変わりも 誰も責めることはできない 誰も1度好きになった人を 嫌いになるために好きになるわけじゃない 傷つけるために向き合うわけでもない 誰も気づかぬうちに愛し合っていたように だけど“仕方ない”でも片付けられない...
マーブルみかん
2006年7月24日 13:13
みなさん、おはようございます。 自分の血を、みかんの果汁と勘違いする人間、Takuyaです。 以前わたしは耳から血が出ましたが、先日はひさびさ鼻血が出ました。 ただいまわたくしは、ついに比較するための洗顔石鹸を使い切ってしまったため、次のパラオソが届くまでのあいだ、≪サッポロドラッグストアー≫で買った“みかんの石鹸”というものを使っておるわけです。 で、その日、シャワーを浴びてるとき、顔を洗ってる最中にふと目を開けると、泡がオレンジ色のマーブルが混ざっておりました。 「……あ、この石鹸、みかんの果汁配合されてんだぁ」 ちょっとその泡を混ぜてみる。 「おっ、ちょっとすげぇじゃん」 だがしかし、シャワーのお湯が入ったせいか、どうにも鼻がおかしいということで、ハフンと鼻息を飛ばしてみた。 するとどうでしょう。 次の瞬間、自分の腕と、風呂の枠に、小さなその果汁のしぶ...
ピアス
2006年7月 7日 00:55
こないだ、バイト先の便所で気づいた… <ピアスが…な…ひ…> なんてこったい!? しかし、そこで俺は身震い…武者震い…悪寒…オカン…お母さぁぁぁぁん!! ものすごい喪失感… そりゃあもう、とんでもない喪失感の味わい…深い…深い…すごい…不快。 たかが石コロだね。 たかがピアスだね。 たかがアクセだね。 しかし俺は、そこで、鏡に映ったピアスのない左耳をつけた姿と見つめ合って、なぜか改信心したのです… 「せっかく親からもらった大切な体に…」 オー・ノー!! オー・ジーサン!! オー・クリスチャン!! 親からもらった体に、傷をつけたのです!! 俺は…俺は… ……… 俺が俺であるために!! そうなんです!! 親からもらった大切な体に己が傷をつけて、我が体に昇格させたのです!! 親の体の一部から切り離したのです!! へその緒だって、もうない…生ま...
Lumielina ~理毛~
2006年7月 4日 09:22
“理毛ローション・シャンプー” と、この商品、どうやら僕が通ってる美容室でもバカ売れらしい。 女性はもちろんのこと、男性にも大人気とのことだ。 ってことで、今日はそれについて書いてみようと思ふ。 それはなぜなら、僕が“理毛信者”だからである。もうこれ以外のシャンプーは使わない。いや、もう使えなくなってしまったのだ でも先に言っておきますが、すっげぇ~長いです。前代未聞です。ブログの域を超えてると思います。 それぐらい、この記事は長文です。 でも、本当に“理毛”に興味のある方は、この記事をかるくでも、何日かにわけてでも読んでおいて損はないと思われます。 【Lumielina】 とはいえ、それだけだ。いや、もうそれで充分。 それだけ書いとき...
洗面器
2006年7月 1日 10:17
浅い容器に水を溜めて 僕がそれを覗きこむ 表面だけが波打って 底の見えない海のように にぎった拳が脈打って うねり出した水面が 静かに僕のなかで濁りだす やり場のない怒りや はけ口のない不安が 表面までは到達しないまま 僕のなかで拡散してゆく どんなに歪んだ表情でさえ ゆるやかな微笑みに似せてゆく いつでも笑みを浮かべながら そればっかりを練り上げられて そんな石像ができあがったり そのなかに閉じ込められた僕はいつか 自暴自棄になってみたり だけど不思議と ぬるま湯のなかをただ泳いでいるようで 居心地も悪くなかったり いつかその鏡に映る僕ってやつに 思いきり拳をたたきつけてやったなら 水が揺れて弾けてこぼれて 僕の顔から笑みなんてものも消えるだろう だけどそれをしでかす勇気もない 心の支えや優しさのなかでは それを壊したくなるような 安心と不安が共存していて そんなアンバラン...
鏡
2006年6月30日 13:13
自分の姿を、逆さまに映しだしてくれる鏡には、不思議な力を感じる。 …自分だけじゃなく、もっと他の、いろんなものをも映しているような気がする… でも自分では、その「逆さまに映った姿」が、自分の知る自分の姿だったりする。自分の目で、自分を観察することは難しい。 その目で観察できるのは、自分の中身にしか向けられない。 他人から見た自分の姿が鏡に映しだされる。 自分の目で見れる自分の姿は、他人には見えない。 出かけるときに鏡で身だしなみのチェックをするのは、そのせいかと思った。 もし、もう一人の自分がいて、そいつが正面に立ってこっちを見たとしても、それもまた他人が見てる自分の姿を眺めてるに過ぎない。視点はそれと同じで変わらない。 【鏡とは、何か?】 【自分じゃないものを映すもの…そう、自分以外】 自分じゃなきゃ気づかないことがある。自分じゃなきゃ気づけないことが...