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月と道
2008年9月 9日 05:42
いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜 きみの鼻先に止まった半分の月 ぼくはそれが欲しかった 今はあまりに広く限りなく 果てのないぼくの前 道なき道ができてんだろう ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう 振り返ればそこには道があって きっと足跡が作った影なんだろう あまりに細く節くれだって 何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう なにもないのはすごく怖い 海の上を歩くような 土の中を泳ぐような 海も土も闇じゃない きみは夜空を見上げてたのに ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ 明日も未来もその先も きっと見失ってしまってた お互い違う場所を見ていたんだ この先のどこかに行き止まりはあるのかな そこで終わる そして始まる ぼくの前 きみのうしろ どこまで行けばいいのかな ふたり並んでいいのかな そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ ずっと見つめていたは...
心の中の暗闇
2008年8月 2日 06:59
人は自分のなかに光を抱えてる きっと誰もが言うようなもんじゃない それは闇じゃない 光だ その光を守ろう その光をもっと輝かせよう その光を抱きつづけていよう そうやって努力してがんばって もがきながら生きてるんだ だけど環境や境遇がそうさせるんだ もがきながら苦しんで 悪あがきをしてる 僕は僕でありたい だから だれも心のなかに暗闇なんて持ってない 潜んでもない あるのは光だ 闇は光の影なんだ...
ぼくはここにいる
2006年4月26日 20:57
汚れたままのその鏡 光を閉じるその扉 闇を切り取る大きな窓 景色をにじますこの夕陽 きみの影 小さすぎたあの枕 形のゆがんだ水色のクッション ほのかに揺れる椅子の背中 夕陽に向かうこの自転車 きみを感じたその温かさ 追いかけて 待って 涙が枯れて ぬくもりも消え 胸が痛い きみはもういない でもぼくはここにいる...
泣いちゃうことって、弱さなの?
2006年4月19日 06:15
なんでもないよ 部屋の明かりに君の笑顔がにじんだだけ いつもこの下で笑っていた君の笑顔が ふと今だけその一瞬に 君のキスがよぎっただけ なんでもないよ 写真に映った僕の顔にちょっと涙が浮かんでるだけ 弱くなったわけじゃないし強くなったわけでもない 悲しいわけでも寂しいわけでもない ふと君との想い出に 僕の涙がかすんだだけだから いつかは夢見た灯りのついた2人の道が 少しずつ少しずつ笑顔と涙に染まってゆくから 今はだれと歩くのかちょっと不安に感じてるだけ そんなに大きな夢じゃないけど ずっとそばにいたいだけ だけどやっぱり強がりなんて言えないみたいだ だけど君がいなくてつらいんじゃなくて 君と過ごした楽しい想い出に 涙があふれて止まらない 楽しいことを楽しいと 笑って泣けた時間の上で 今はそれが僕の気持ちに 君がくれたキスの上に ほんの少し影を落とす 眠るときでも部屋の明かりを...
交差点
2006年4月18日 00:33
そして今、その “裏切り” のない交差点に、ぼくはたたずんでいる。 見上げると、そこには大きな大きな空がある。 ふと他人に視線を向けると、一瞬だけぼくを見るか、見て見ないフリをする。 手にしたお金でなにかを買えば、それはどこかへ消えてゆく。 知っている人を探してみるけど、それはきっと影や記憶が重なるだけで、知らない人のなかに潜む小さな小さなぬくもりを探してるだけ。 見つからない。 そこにはきっと誰もいない。...