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月と道
2008年9月 9日 05:42
いつか屋上でふたり並んで寝転んだ夜 きみの鼻先に止まった半分の月 ぼくはそれが欲しかった 今はあまりに広く限りなく 果てのないぼくの前 道なき道ができてんだろう ぼくはそのなかをきっと歩いていくんだろう 振り返ればそこには道があって きっと足跡が作った影なんだろう あまりに細く節くれだって 何度も同じ場所で立ち止まっていたんだろう なにもないのはすごく怖い 海の上を歩くような 土の中を泳ぐような 海も土も闇じゃない きみは夜空を見上げてたのに ぼくにはじっと月を見つめているようだったんだ 明日も未来もその先も きっと見失ってしまってた お互い違う場所を見ていたんだ この先のどこかに行き止まりはあるのかな そこで終わる そして始まる ぼくの前 きみのうしろ どこまで行けばいいのかな ふたり並んでいいのかな そしたらいつかまた見失っていくことが増えそうなんだ ずっと見つめていたは...
Rain
2008年8月 5日 07:11
目を閉じれば 真っ暗な闇が見えてくる また目を閉じれば 今度はまっさらな世界が見えてくる ずっと目を閉じていたら 新たな自分が見えてくる 子供のころは明日がすごく遠く感じた 大人になると昨日がロケットみたいに飛んでいく たぶん待ってるものが違うんだ 明日を待つのが怖くなる だから休みが早くなる 楽しい時間が加速する それはきっと 心のなかも加速するからなんだと思う 「追う」か「追われる」かの違いだとモウ 胸が痛いよ どうにもならない時間を秘めて 自分以外の人の気持ちを ちぎれそうな想いを秘めて つながれたいと願ってしまう 狂おしいほど愛しいのに 引き裂くような時を重ねる 愛は鎖 ちぎるためにも つなぐためにも その重さを支え合う 指を結んで 肩を組んで だけどそれは きっとだれのためでもないんだろう 唯一理由が必要のない 唯一理由を持ち寄らない 一人ひとりが自分のために 自分...
心の中の暗闇
2008年8月 2日 06:59
人は自分のなかに光を抱えてる きっと誰もが言うようなもんじゃない それは闇じゃない 光だ その光を守ろう その光をもっと輝かせよう その光を抱きつづけていよう そうやって努力してがんばって もがきながら生きてるんだ だけど環境や境遇がそうさせるんだ もがきながら苦しんで 悪あがきをしてる 僕は僕でありたい だから だれも心のなかに暗闇なんて持ってない 潜んでもない あるのは光だ 闇は光の影なんだ...
ぼくはここにいる
2006年4月26日 20:57
汚れたままのその鏡 光を閉じるその扉 闇を切り取る大きな窓 景色をにじますこの夕陽 きみの影 小さすぎたあの枕 形のゆがんだ水色のクッション ほのかに揺れる椅子の背中 夕陽に向かうこの自転車 きみを感じたその温かさ 追いかけて 待って 涙が枯れて ぬくもりも消え 胸が痛い きみはもういない でもぼくはここにいる...